皆さん、こんにちは。
校長の小林です。
皆さんは、清宮 質文(せいみや なおぶみ)氏(1917-1991)という版画家をご存じでしょうか?
彼は、1917年(大正6年)、東京に生まれ、東京美術学校(現在の東京芸大)を
卒業後、中学校などの教員やデザイン会社勤務を経て、版画を中心とした
作品制作で活躍し,1991年(平成3年)の亡くなった作家です。
彼の、西日本では初めてのまとまった展覧会となる
特別展『清宮 質文展〜遠い日をおもうために』が、
岡山県倉敷市の倉敷市立美術館で開催中(〜27日(日)まで)です。
実は、私はこの作家をあまり知りませんでした。
作品を見ると、どこかで見たような気がする程度です。
しかし、今回の展覧会で作品を鑑賞しまして、そのすばらしさに驚き、
一気に興味が湧いてきました。
会場で観る作品は、チラシで見た作品のイメージと違い、意外と言うべきか、サイズは小さい。
また、木版画ではあるが、その版数は少なく、各印刷(刷り)が、微妙あるいは大きく違います。
企画された倉敷市立美術館の学芸員である岸野さんのお話だと、作者は、多色刷りである
作品に対して、複製作品と言うより一点一点をそれぞれの独立した作品として考えていた様だと
思われるとの説明をいただいて、納得しました。
成長とともに失われた内にある純粋な感情、遠いかなたにある深い精神性を感じる作品です。
社会に疲れたり、何かに浸りたいような方には、この作品展はお薦めです。
倉敷市立美術館の展覧会チラシ(オモテ)
倉敷市立美術館の展覧会チラシ(ウラ)
特別展『清宮 質文展〜遠い日をおもうために』は、6月27日(日)までです。
(あとわずかですから、急いで観てください!)
◎倉敷市立美術館は、
http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/kcam/index.html
◎清宮 質文氏関係の情報は、ミウラ・アーツ
http://homepage1.nifty.com/miuraarts/index.htm
◎NHK日曜美術館にも2009年6月21日に放送されています。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0621/index.html