2015年10月20日
平成27年度10月3日(土)〜10日(土)6泊8日
フィンランド共和国(ヘルシンキ及びユバスキュラ)教育視察研修にいってきました。
現在わが国が直面している高度な職業教育の内容を正しく評価することを目的とし、諸外国の高等教育制度を理解し、わが国における職業教育の更なる発展とグローバル化を目指して、今後の教育環境整備のためのフィンランド教育事情視察に参加しました。
フィンランドの国土は日本の約9割 人口約545万人(2013年10月現在) ヘルシンキ人口約60万人
女性国会議員約4割 税金30% 離婚率50% 医療・教育費は無料
サンタクロース ムーミン サウナ 発祥の国
派手さのない穏やかな国フィンランド
そんなフィンランドですが、経済協力開発機構(OECD)が2000年から3年ごとに実施している国際的な学習到達度テスト(PISA)で、読解力や科学リテラシーなどで常に高い成績を修めています。
大学までの学費は無料。授業時間が他国に比べて少なく、基礎教育課程では全国共通の学力テストもない。それにも関わらず、国際的な学習到達度テストでは常に上位を誇っている国が、フィンランドです。現在のフィンランドの教育は、1968年から始まった大胆な教育改革に起因しました。
フィンランドの教育の特徴については、一般に、次のような点がよく指摘されている。
• 平等で機会均等な教育が付与されている。
• 子どもが自ら考えて学ぶことを基本に据えている。
• 教育権限が地方自治体、学校、教師に分散されている。
• 授業料が小学校から大学まで無料である。
• 教師の質が高い。
フィンランドは天然資源もない小さな国で、人材こそ財産であると国として判断し、国民にこそポテンシャルがあり、築く基礎があると考えました。そして、国家は持てる資源のほとんどを教育に投資することを決めました。中でも特に、すべての生徒に公平に教育をするという目標を掲げました。男女、家族の背景、財力は関係なく、万人に教育の機会を与える。それが、フィンランドの教育制度の根幹となりました。
フィンランドの教育が、「落ちこぼれを作らないが、優秀な生徒の才能は自主性に任せる」教育だとすれば、日本の教育は「優秀な生徒を優先し、落ちこぼれを作ってしまう」教育だと言えます。