2016年04月08日
式辞
春の暖かさを日ごとに実感できるここ数日、
桜の花はすでに満開をむかえ、何もかもが、明るく輝きに満ちている時期となりました。
そんな本日、多くの来賓の方々にご列席賜り、ここに、新入生を迎えることができました。
まず、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
そして、ご家族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
また、来賓の皆様、非常勤講師の皆様、お忙しい中、新入生の門出を共に祝っていただきます
ことを心よりお礼申し上げます。
専門課程及び社会人速成科に入学される皆さんは、高校、あるいは、社会人を経験したのち、
自分がやりたいことを実現するために、本校に入学されました。
今日までの経歴は様々でしょうが、デザインやファッションを学ぶために、
新しい世界のスタート地点に、今、全員で立っています。
そして、高等課程へ入学される皆さんは、将来の自分を探すための三年間が、今から始まります。
入学式とは「未来への覚悟」を表明する場です。
今日、新たな一歩を踏み出した皆さん、本校での出会いを大切にしてください。人生において出会いはとても大切なものです。
どの出会いが自分にとって大切かは、その時は分かりません。
だからこそ、一人一人との出会いを大事にしてください。
出会いは自分を成長させ、そして人生を豊かにしてくれます。
互いが信頼と敬意を持って接し、それを長い日々にわたって積み重ねていくことが、「かけがえのない友や恩師」をつくっていくと思います。
私は、昨年の四月五月と山陽新聞夕刊連続コラム「一日一題」を執筆させていただきました。
ここで、四月の夕刊に掲載されたコラムを紹介いたします。
タイトル「なりたい自分、就きたい仕事」
新年度新学期がスタートしました。本校にも、専門課程・高等課程の新入生がチュウデっ子の仲間入りです。迎える私たちもドキドキ★ワクワクしています。
私は、さまざまな機会や場面で学校の方針や私の想(おも)いを伝えますが、学生たちには次のことを言い続けています。
専門学校とは、職業教育・キャリア教育機関であり、「職業に就くための、知識・スキル・人間力」を身に付ける場所です。
なりたい自分になるために、就きたい仕事に就くためには、まず「なりたい自分、就きたい仕事」=「目的」を明確にし、次に目標をたてて日々の計画までブレイクダウンすること。目的が変わればリセットすればよい。
計画、実行、評価、改善を繰り返すPDCAサイクルで「目標・目的」をブラッシュアップし、「失敗は成功のもと」ととらえるチャレンジ精神をもつこと。
知っていることより「できること」を増やして自分の成長に気づき喜ぶこと。
そして、感謝の気持ちを忘れないこと。
また、私たち先生の仕事は、身に付けた知識・スキルを学生たちに「伝える」こと。
人生の先輩として、自分の経験談を「参考にしてもらう」こと。
これからを生きる若い皆さんを「勇気づける」こと。
そして「人とのつながりのすばらしさ」を伝えること、です。
「好きなことを仕事にする」といいますが、仕事はそんなに甘くなく、生きることは時につらいものです。
でも、「好きこそ物の上手なれ」「頑張った自分を好きになってほしい」と思います。
キャリアとはあなた自身の「生き方」「在り方」だからです。
幕末の偉人・吉田松陰は「夢なき者に成功なし」と言いました。無限の可能性を秘めた皆さん。大きな夢を見て、夢をたくさん語って自分のキャリアをデザインしてください。
最後になりましたが、
本校は昭和十一年に創立し、昨年度創立80周年を迎えることができました。これまで一万名以上の卒業生を輩出し、諸先輩方は各業界の第一戦で活躍されています。
また本校の専門課程4つの学科が平成二十六年度にいち早く、文部科学大臣より、職業実践専門課程と認定されました。この課程は、専門学校が企業と連携し職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成することを目的として、専攻分野の実務に関する知識や技術、技能について組織的な教育を行う学校に対し、認められるものです。
本校は伝統と実績があり、そして先導的試行に取り組む学校です。
そして本校は「変わらない為に変わり続ける」学校です。
更なるステージ創立百周年に向けた第一歩をみなさんと共に踏み出しました。
いっしょに学び共に成長しましょう。
これで式辞といたします。
平成二十八年 四月 八日
学校法人第一平田学園 中国デザイン専門学校
校長 田口 一子