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日宝綜合製本株式会社様にて製本体験!!

2013年02月26日

本校では産学共同によるプロジェクトに積極的に取り組んでいます。


今年度のDTP制作の授業内での取り組みでは、日宝綜合製本株式会社様

「自費出版の森」で利用出来る、表紙デザインテンプレートを作成させて

頂きました。こちらがその授賞式の様子です。




今回は日宝綜合製本株式会社様にて、授業外の取り組みとして

自主制作作品をまとめた作品集作りをしようとビジュアルデザイン科の

中から2名の学生を連れて行って参りました。


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会社へ向かい、一室へ案内されるといきなりの大型の出力機!

人が前に立つとより分かる大きさ。広い室内の横幅をどーんと使っています。

この機械を使い、本文ページや表紙を印刷していきます。


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早速学生持参のデータを使い、仮刷りをして頂きました。

一番端から出力されたものが出てきます。パソコンで取りまとめた

データが出力されるのに学生もワクワクがとまりません。


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仮刷りされたものを元に、データの校正が始まります。

ページの順序が違っていたり、刷り上がりの体裁を見てバランスを調整したり。

イメージにより近づけるよう仮刷りも断ち切りまで裁断して頂いて試行錯誤を行いました。


その場で刷って貰わなければ分からないことがたくさん出てきます。


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特に学生が気にしていたのは色校正でした。

画面上での色と印刷での色合いの違いを、細かに指定して

より自分のイメージに近づけていきます。


校正が終了したら本文ページを刷って貰って中身完了です。




次に表紙の作成。

表紙を刷ったものをPP加工にかけてツヤッツヤにして貰いました。


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マンガコースの学生から「マンガの冊子と同じ」と声があがりましたが

以前ブログで上げたマンガコースの進級制作冊子にも同じ加工がされていました。

どういった行程でどう作られているか、見てみるととても分かりやすいですね。



次は本文の製本作業。


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画像右端に写っているものが、製本で使われていました糊となります。

とても固いプラスチックのような固まりで、これを矢印先の電子レンジのようなもので

120度の温度で熱して溶かし、液体糊として左の機械へと流し込みます。


こちらの機械では本文ページをまとめていく作業を行いました。

一回お手本を見せて頂いた後、実際に学生に機械を操作させて頂きました。


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液晶パネルの指示に従ってボタンを押したり、背表紙の補強に使う寒冷紗を敷いたり。

学生も思わず笑みがこぼれます^v^




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次にハードカバー表紙を作り、本文ページと合わせる作業です。

精密作業になるので社員の松尾様がして頂くのを見学。

厚紙を敷いて、表紙と貼付けた後は機械がその余った部分の折り返しを行ってくれます。


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本文ページと表紙をくっつけて、本の形となりました!

くっつけた後アイロンのようなものでプレスして出来上がりとなるので

受け取った本は出来立てほやほや、温かかったです。


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個人個人で中身を確認。色合いやマージン域を確認し、出来映えを確認しました。


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挑戦していた背表紙へのタイトルもずれなく出来ていました!



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今回は製本の流れを見るために、本来であれば1日糊を冷ましていかなければ

ならないところを無理をして本の形まで製本して頂けました。

その為、この日出来上がった本は本文と表紙が剥離しやすい状態にありましたが、

完成品は後日しっかりと学生の手に渡りました。


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制作の過程を自分でとりまとめ、その場で編集や校正を行い、

作り上がるまでを見て触って、それが実際に手元に残るというのは

それだけでも通常では経験出来ない、良い体験になったと思います。


作り終えた後に出てくる「ああしておけば」「こうしておけば」も良い経験です。

次の制作に向けて、しっかりと活かしていけると思います。

「次はこうしたい」という意思が、次回制作への力へ繋がっていきます。




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お世話になりました日宝綜合製本株式会社様、本当に有り難うございました!!





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